ファミリーコンステレーションの代理人とは

ファミリーコンステレーションの代理人とは

ファミリーコンステレーションの代理人
ファミリーコンステレーションのワークショップに欠かせない「代理人」。
「クライアントまたはクライアントの家族などを代理する人」としてクライアントまたはファシリテーターが参加者の中から選びます。
選ばれた人は、代理人としてファミリーコンステレーションのワークに参加するわけですが、初めてワークショップに参加される方は、
「何をしたらいいのだろう?」
「自分にできるのだろうか」
と不安に思われることが多いので、今日は、代理人について掘り下げてみようと思います。

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”profile.png” name=”坪田”]いつもありがとうございます。
心理カウンセラー
ファミリーコンステレーション ファシリテーターの
坪田です。 [/speech_bubble]

それでは、一般的なファミリーコンステレーションのワークショップの流れに沿って、説明していきましょう。

代理人を選ぶ

代理人を選ぶ
ワークショップでは、順番または希望者順にファミリーコンステレーションでのワークを行います。
ここでは、ファミリーコンステレーションのワークを受ける方を「クライアント」と呼ぶことにします。
また、ワークを行うセラピストを「ファシリテーター」と呼びます。

先ず、ファシリテーターは、クライアントに、
・今回解決したい悩みや問題
・家族構成
・家族に起こった出来事
などをインタビューすることで、ワークに必要な情報を得るとともに、ワークの目的を明確にし、誰と誰の関係を先ず見ていくかを決定します。

インタビューを終えると、ファシリテーターがクライアントに、例えば、
「では、先ず、ご自身とお父さん、お母さんの代理人を参加者の中から選んで下さい。」
と言います。

クライアントは立ち上がり、参加者の前に立ち、例えば、
「父の代理人をお願いします。」
と依頼します。

ファミリーコンステレーションは、60分程度の時間を要します。
そのため、長時間立っていることが辛い方など、代理人を行うことが難しい方は断ることもできます。

代理人を配置する

代理人を配置する
ワークショップ会場の中央を広く空けていますので、クライアントは、そこへ代理人を配置します。

代理人の後ろに立ち、代理人の肩に軽く手を置きます。
配置する場所を頭で考えすぎないために、目線は足元に向け、2〜3回深呼吸をしたのち、ゆっくりと代理人の肩を優しく押して移動し、配置します。

このようにして、本人や両親など、ファシリテーターから支持された代理人を配置していきます。

代理人が感じることと動き

代理人の動き
配置された後、代理人の役割が始まり、ファシリテーターが代理人にインタビューをします。
例えば、「今ここで何を感じていますか」などと。
さてここで、そもそもの疑問である、「なぜ代理人として配置されると何かを感じるのでか」ということが湧き上がります。
これを科学的に説明するには、「シェルドレイクの仮説(形態形成場の仮設)」が最も適切です。

この仮説は以下のような内容からなる。
・あらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する(時間的相関関係)。
・離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する(空間的相関関係)。
・形態のみならず、行動パターンも共鳴する。
・これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる。
簡単に言えば、「直接的な接触が無くても、ある人や物に起きたことが他の人や物に伝播する」とする仮説である。

Wikipediaより引用

しかし、この仮設は類似科学であると否定的なの声もあります。
また、「人間はエネルギーを感じる受信機の能力がある」といった説明をされる方もいますが、エネルギーやヒーリングといった目に見えない世界に馴染みのない方には、ピンとこない説明です。

そこで私は、日常的な体験を用いて、このように説明しています。

あなたは、会議中の部屋に遅れて入ったことがありますか。
そして、入った瞬間にこの会議が上手く進んでいるのか、そうでないのか感じたことがあるのではないでしょうか。
また、大切な友人や恋人に会った瞬間に、会話をしなくても、機嫌がいいのか悪いのかがわかったことがあるのではないでしょうか。
この様に、私たちは日常的にその場の空気を感じ取って生活をしています。
ファミリーコンステレーションの代理人は、この「瞬間的に場の空気を感じ取る」という、誰もが持っている能力を活用しているに過ぎません。

ですから、自分も感じることが出来るだろうかと心配する必要はありません。
配置された時、パッと瞬間的に感じたことを解釈せずに答えて下さい。
「嫌な感じがする」
「何も感じない」
「楽しい」
などです。

また、代理人として感覚や感情を感じていると、「動きたい」という感覚を感じるときがあります。
これも特殊なことではなく、嫌いな人とは瞬間的に距離を取るなどの行動と同じです。

ファミリーコンステレーションの中では、ファシリテーターが「感じたとおりに動いてください」と指示した時、代理人はその身体感覚に沿って動いていきます。

例えば、10歩ほど前に行きたいと感じたとしましょう。
そうすると、そこへ向けて早足で移動してしまうと、その間、感じるということから遠のいてしまいます。
しばしば、ゆっくりと感じながら移動していると、途中で別の何かを感じて、止まったり、方向を変えたりすることがあります。
ですから、感じながら、動く。感じたとおりに動く。ということがとても重要なのです。

これが身体感覚に沿って動くということです。

この感じることと、感じながら動くことが代理人に求めることであり、それ以上はありません。
何も感じないときは、何も感じない状態の代理人なのです。

時々、父の代理人になったから、父のように振る舞わなくてはならないと、考え行動される方もいますが、ここでは全く必要なのいことです。
ただ、父の代理人として、その瞬間瞬間に感じたことを教えてほしいのです。

また、非常に感じる力が強い方が代理人をされると、
「えっ!?どうしてそんなことまでわかるの??」
と言いたくなるような場を見ることがあります。
そして、それを見てしまうと、自分の代理人は上手くできていないのではないだろうかと、不安になる時があるでしょう。

でも、それが良い代理人ということではありません。
ただ、視力が良い、足が速い、記憶力が良いといった、能力と同じです。

そして、自分が十分に感じることができないから、迷惑をかけているんじゃないか。
その様に感じる方もおられますが、大丈夫です。
ファシリテーターも、代理人にインタビューすると同時に、感じています。
つまり、代理人に任せているのではなく、ダブルチェックしているのです。
ですから、過度に責任を感じていただく頂く必要は無いのです。

言葉を言う

言葉を言う
もう一つ、代理人の役割があります。
ファミリーコンステレーションの中で、ファシリテーターが「私の言うとおりに父に向かって繰り返して言って下さい」と言う時があります。
これは、ヒーリングセンテンスとも言われ、ファミリーコンステレーションを進行する上で非常に重要なものです。

例えば、
「お父さん。
あなたが大きく、私は小さい。
あなたが与え、私は受け取る。」
といったような言葉です。

言葉をいった後、ファシリテーターが
「言ってみてどうでしょうか」などと聞きますので、この時も、言葉を発して感じたことを、そのまま教えて下さい。

「ぴったり来る言葉だった」
「なんだか違和感がある」
「言いたくない、抵抗がある」
など。

ファミリーコンステレーションの代理人とは


代理人について少しイメージが湧くでしょうか。
いずれにしても、ただ立って感じるというとてもシンプルで、日常ではあまりない経験ですから、なれるまでは緊張するかもしれません。
しかし、代理人を行うことで、想定外の発見があるものです。

例えば、代理人の感じる力は、特殊なものではなく、誰もが持っている感じるという能力と言いました。
これは、日常でも同じ様に、自分のものではない感覚や感情を感じているということなのです。
私たちの多くは、自分の中から湧き上がる感情を、私の感情と呼びます。
しかし、それが事実ではない可能性を、代理人をとおして発見することが出来るのです。

さらに、自分の日常では感じることができないような感覚や感情を感じることもあるでしょう。
女性が男性の代理人をすることによって、思ってもみない発見があるかもしれません。

代理人は、クライアントさんのファミリーコンステレーションに協力することが主たる目的であるのは言うまでもありませんが、ぜひ一度体験していただきたいと思います。

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