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ファミリーコンステレーション

ファミリーコンステレーション


ファミリーコンステレーションは、原因が不明確な心理的・身体的な悩みや問題に対して働きかける心理療法(家族療法)の一種です。
例えば、

恐怖症
不安障害
あがり症
多汗症
依存症
親子や夫婦関係改善
結婚できない
異性が怖い
お金がない
方向音痴
夜尿症
アトピー

といった個人的な悩みや問題に加え

ビジネスの問題
組織運営の問題

などにも幅広く対応できる効果的な手法です。

ファミリーコンステレーションの効果


ファミリーコンステレーションは、悩みや問題自体を解決するのではなく、その悩みや問題が「なぜ起こる必要があるのか」を明らかにし、「何が欠けているのか」を発見することで、副次的に悩みや問題が解決していきます。

これを、例えると、

「朝・夕に交通渋滞が発生する」という問題に対して、「道路を拡張する」といった直線的な対応ではなく、
「なぜ朝・夕に交通渋滞が発生するのか」という視点から「バスを使いたい人は多いが、バスの本数が少なく乗れないことがあり、また、バスの到着時刻が遅れるため通勤には使えない」という原因を見つけ出し、「バスの本数増加とバス専用レーンの整備」を行うことで交通渋滞が解決する

といった様子に似ています。

または、

「腰が痛い」という問題に対して、「腰を揉みほぐす」といった対応ではなく、
「なぜ腰に痛みがでる必要があるのか」という視点から、「骨盤の歪みと、デスクワークの多さ」という原因を見つけ出し、「骨盤の歪み矯正と日常的な運動プログラムの提案」によって腰痛を根本的に解決する

といった様子に例えることもできます。

このように、抱える悩みや問題が解決することは勿論ですが、「腰痛=腰を揉みほぐす」といった固定的な思い込みが外れ、広い視野を得ることがファミリーコンステレーションによる効果と言えます。また、根源的な原因からの対策ですから、悩みや問題がぶり返すことや、別の部分に新たな問題が発生する可能性も低くなります。

ファミリーコンステレーションの体験談

父親との関係性が全く違ったのもに

パートナーと小さな意見の相違を切っ掛けに女々しい喧嘩をしてしまうとの悩みでのセッションは、パートナーとの関係を見直すことではなく、私と父と祖父の繋がりを取り戻すものでした。
セッション以降、パートナーとの喧嘩が減少したことは勿論ですが、父と二人では会話すらなかった関係が、いつの間にか二人だけでお酒を酌み交わすようになっていました。

恐怖症の改善

幼少期から、ありとあらゆるものが怖かったのです。遊園地にお化け屋敷、暗闇や高所など。ファミリーコンステレーションで恐怖症を見ていくと、母親との関係性になったのは想定外でした。日常に安心感が増え、気がついた時には、日常の怖さが激減していました。

子どもの夜尿症がその日からなくなった

色々やっても一向に良くならなかった子どもの夜尿症が、たった一回のセッションで、その日の夜から改善したのには正直驚きました。
また、その原因が私の失敗を強く恐れ、自分の力を信頼していないことであると言うことは、原因を子どもに探していた自分が恥ずかしくなりました。

ファミリーコンステレーションの特徴


ファミリーコンステレーションの特徴は、「心の一断面を可視化する」ことで自分の心の状態を「客観視する」ことが可能になり、解決の方法を「安全な状態で検証する」ことができるという点にあります。

ファミリーコンステレーションでは、クライアント以外の参加者に、家族や出来事などの代理をしてもらい、その代理の人をクライアントが配置することで、クライアントの「心のなかにある関係性を可視化」します。箱庭療法やアートセラピーなど、自由に表現することでクライアントの心理状態を可視化する心理療法は他にもありますが、これらの多くが表現したものは固定的で、心理学的な分析によって自己を理解することに用います。ファミリーコンステレーションで表現された代理人の配置は流動的で、ファシリテーターによって配置を変えたり、代理人の状態を聞き取ったり、または、新たな代理人を追加するなど、セッションの進行とともに変化していきます。この動きによって、クライアントにとってより共感できるものとなります。

流動的に変化する代理人の配置は、ファシリテーターによって、「なぜ今抱える悩みや問題が起こる必要があるのか」を明らかにし、「何が欠けているのか」を発見していくことを目的に進められます。そのためには、心理学的な理論による分析ではなく、代理の人を動かす、言葉を言わせる、別の代理の人を追加するなどによって、仮設を検証していくというプロセスが欠かせません。通常、心のなかで何が起こっているのかを検証するということは困難ですが、代理人をとおすことで「安全な状態で検証」できるのです。

また、悩みや問題を解決するためには、全体像を理解するための客観的な視野は必須といえます。クライアントが自分の問題に入り込み、過去の記憶や感情に囚われすぎることは、解決にとって弊害となることが多くあります。しかし、ファミリーコンステレーションのプロセスでは、最初に代理人を配置する時以外、基本的にクライアントは、このプロセスには参加せず見守ることで、解決のための全体像を理解する視野を確保します。

ファミリーコンステレーションの理論


ファミリーコンステレーションは、なにか悩みや問題を抱える時、自分の中にその原因を発見することよりも、自分と誰かの関係の中や、自分と家族などの集団との関係の中にその原因を発見することの方が多くありますが、それは次のような個人と集団に無意識の大きな影響を感じ取るからです。

原始の時代を想像すると、家族の一員であり、さらに集落の一員であることは重要です。
共同で食べ物を得、ご飯を食べ、子どもを育て、敵から身をを守る必要がある時代です。
そのような時代において、家族や集落から離れることは死を意味します。
また、現代であっても、乳幼児が両親から離れることも等しい意味があります。
ですから私たちは、最も強力な本能である生存本能を満たすために、グループ(特に家族)に所属することを望み、同時にグループでの居場所を確固たるものとするために、グループに貢献しようとします

次にグループを見てみましょう。グループは、所属している人々の意識の集合体といえます。つまり、人が生存を望みグループに所属しているのですから、グループもグループ自体の生存を望み、結果的に所属する一人の人よりもグループの存続が優先されることになります。
よって、グループの存続に貢献する人は重要視され、グループに貢献しない人は、どれだけ正しいことをしていても、能力が長けていても、軽視されるのです。

たったこれだけでも、日常を思い返してみると腑に落ちる体験が見つかります。

例えば、所属しているグループで、必要な役割をこなし活躍できている時、とても居心地がよく気分がいいものです。反対に、役割が自分の能力に合わず、うまく活躍できない時、失敗をしていなくても、大きな迷惑をかけていなくても、居心地の悪さを感じるものです。
これが、グループに貢献し、居場所を確固たるものにしたという思いの現れです。

また、会社と上司・同僚のためにと、ドラスティック(過激)な業務改善の方法を提案した場合を見てみます。その提案は、理論的に考えると至極全うで効果的なものです。
しかし、他の人や会社というグループから観ると、その方法は、予想できない変化を生み出し、これまでに築き上げてきた秩序と安定が破壊されてしまうような感覚を得ます。
そうすると、猛烈な反対とともに、提案したあなたはグループの秩序と安定を損なう存在として、隅に追いやられるわけです。

しかし、このドラスティックな業務改善も、業績が明らかに悪化しているときであれば、これは全く別物となります。業績が悪化し、会社の存続が危ぶまれているタイミングであれば、歓迎され、提案したあなたはグループの中心人物となります。
これは、グループが存続することが優先される現れと言えます。

このような、生存本能と所属することによって受ける影響を土台に、ファミリーコンステレーションはより楽に生きることができる配置を明らかにすることを目的に行われます。

ー集団に迎合するのは日本人ならではー
もしかすると、グループに大きく影響されるのは日本人だからではないのかという疑問が湧くかもしれません。欧米の方々はもっと個人主義に見えます。しかし、私はそうは思っていません。なぜならば、欧米において個人主義が多くを占めるのは、個人主義であることがグループの秩序だからです。

ファミリーコンステレーションの歴史


カソリックの牧師であったバート・ヘリンガーは、宣教師として南アフリカに渡り学校で教鞭をとっていた時、集団と個人との関係を扱うグループ・ダイナミックスを学び実践することにより、成績優秀な学生を多数輩出する等大きな成果をあげる。
その後、聖職を退き、精神分析、原初療法、催眠療法、NLPや家族療法などを学び、ドイツで原初療法のトレーニングを行っていた。原初療法によりセラピストのためのセラピストとして一定の評価を得ていたバート・ヘリンガーであるが、原初療法によってどれだけ感情を吐き出しても根本的な問題解決に至らないクライアント一定数存在するという問題に直面。試行錯誤の末、ファミリーコンステレーションにバート・ヘリンガー独自の洞察を加える事で、バート・ヘリンガーのファミリーコンステレーションを構築していく。
また、バート・ヘリンガーと共に研究する仲間たちによって、会社組織等、家族以外への組織に対する応用、個人セッションの方法、コンステレーションによるトラウマワークなど広く研究され発展する。
2001年頃から、バート・ヘリンガーのアプローチは徐々に変化し、従来の心理療法の枠組みに入るファミリーコンステレーションから、言語的な介入を最小限にしたスピリチュアルな領域へと徐々に移行。2019年9月に逝去するまで、伝統的なファミリーコンステレーションとは一線を画する「新しいファミリーコンステレーション(NEWファミリーコンステレーション)を行っていた。

日本でのファミリーコンステレーション


ファミリーコンステレーションは1990年代に日本へと持ち込まれ、当初は「家族の座」「家族布置」と呼ばれ、現在もその名称は使われている。
2001年、バート・ヘリンガーのワークショップが日本で開催。以降、定期的に開催され、2006年までに5回の来日を果たす。
また、2004年からは、バート・ヘリンガーと共に世界中を旅してきたハラルド・ホーネンをメイントレーナーとしてヘリンガー・インスティチュート・ジャパンがファミリーコンステレーションのトレーニングを開始。日本のファミリーコンステレーションの基礎を造る。
以降、現在に至るまでヘリンガー・インスティチュート・ジャパン(現コンステレーションズ・ジャパン)によって、ファミリーコンステレーションのトレーニングは継続され、ファミリーコンステレーションの基礎・基本は守られながら、日本の伝統・文化にあった独自の発展をしている。また、日本で活躍するファシリテーターも輩出している。
2015年、約10年ぶりにバート・ヘリンガーが来日しNEWファミリーコンステレーションのワークショップを行った。日本では、従来のファミリーコンステレーションを古いもの、劣るものと表現するファシリテーターも存在するが、そのアプローチと結果は、明らかに一線を画する別の手法と言える。

ー日本でのファミリーコンステレーションのトレーニングー
ファミリーコンステレーションは、心理療法を学んだ方でカンの良い人あれば、学ばなくともすぐに出来そうだと感じる方は多いです。実際、ドイツを中心としたヨーロッパでは、ほんの少しワークショップでファミリーコンステレーションを見ただけで、ファミリーコンステレーションをクライアントに提供し始める方が多くいました。
「日本がその様になってしまってはいけない」と危惧したハラルド・ホーネンは、日本でのトレーニング開始に尽力されたことが日本でのトレーニングの始まりです。一方で、このような経緯がある日本にも、全くトレーニングを受けずに、ファミリーコンステレーションを提供しているファシリテーターはいますから、ハラルド・ホーネンが、トレーニングを開始しようとしなければ、質の高いファミリーコンステレーションは、日本に存在していなかったのかもしれません。

ファミリーコンステレーションのワークショップ


ワークショップは、簡単なファミリーコンステレーションいついての説明や理解するためのエクササイズと、ファミリーコンステレーションのセッションにより構成されます。
ワークショップの規模は様々ですが、4名以上の参加者によって開催することが可能で、一日にセッションができるのは4〜6名程度です。

ワークショップの詳細はこちらをご覧下さい。

ファミリーコンステレーションの個人セッション

ファミリーコンステレーションは、ワークショップの方式が一般的ですから、「個人セッションはどのように行うのでしょうか」とご質問いただくことはしばしばあります。
勿論、ワークショップの様に、代理人を使うことはできませんから、少し違う方法で行う必要があります。

個人セッションを行うにはいくつかの方法がありますが、例えば、電話でのセッションでは、視覚情報を使うことができませんから、言葉とイメージを使ってセッションを進めていきます。

面談でのセッションでは、代理人の代わりに人形を使う方法が最も多いです。
ワークショップでの代理人のように、人形は感じたり話したりしませんから、その要素をファシリテーターとクライアントで補いながら、セッションを進めていくものです。
何れにしても、見た目は違いますが、その理論や方法の根幹が変わるものではありません。

個人セッションの詳細はこちらをご覧下さい。

オーガニゼーショナルコンステレーション(ビジネスコンステレーション)について


バート・へリンガーによって体系立てられたファミリーコンステレーションは、その後の研究により様々な分野に応用されます。
その中で、家族以外の組織に対して働きかけるためのコンステレーションをオーガニゼーショナルコンステレーションと呼び、日本ではビジネスコンステレーションと呼ばれます。
家族以外の組織に対してのコンステレーションに別の名前が付けられているのは、家族の組織と、それ以外の組織では、その中で働くエネルギーの流れに明らかな違いがあるからです。

コンステレーションでは、エネルギーは高いところから低いところに流れると言われます。
これを家族で考えると、先に生まれたものから後に生まれたものに流れるのであって、その逆はありません。命の流れと言い換えてもいいでしょう。
しかし、家族以外の組織では、入社の早い遅いでそのエネルギーの流れ決まるわけではありません。主に役職であり、与えられている権限と責任によるとも言えるでしょう。
家族と家族以外の組織では、こうした決定的な違いがあるのです。
よって、例えば家族経営の会社に混乱が起きるのは、この違いを理解せずに動いている可能性が視野に入ります。

ビジネスコンステレーションと聞くと、仕事や会社組織に活用するものと捉えてしまいがちですが、本来はもっと多様な意味を持った、組織・グループに対するコンステレーションのことを言います。
町内会やボランティアグループ、学校のクラスや部活動も一つの組織です。
また、国や県、文化で形成される組織もあります。
私たちは、家族以外の多種多様な組織にいつの間にか所属しており、その影響を受けならが日々過ごしています。

その多種多様な組織に伴う問題にアプローチするのが、オーガにぜーショナルコンステレーションです。

システミックコンステレーションについて


システミックコンステレーションは、ファミリーコンステレーションとオーガニゼーショナルショナルコンステレーションを包括する言葉として使われますが、これは、家族の組織と、その他の組織が明確に切り離せるものではないことを表しています。

私たちが生まれたその時点から、私たちは、家族に所属し、国に所属し、文化など様々なグループに所属します。これは、様々な恩恵を得る一方、同時に制限されることを示します。

例えば、憲法や法律もその一つで、法の枠組みの中に所属しているからこそ、一定の秩序の中で安心して生活することができる一方、税金や飲酒など生活のいたる所に制限があるのです。

この様に、家族以外のグループも私たちに日々影響を与えていますから、家族という組織にのみ限定していては、私たちの抱える問題の根源的な原因を見つけることができない可能性があるのです。

なお、コンステレーションラボのファミリーコンステレーションは、家族に限定したものではありませんから、本来システミックコンステレーションと表現することが相応しいのですが、日本における認知度の観点からファミリーコンステレーションとして統一しています。